二〇〇九年中国茶之旅:安徽省・蝙蝠洞へ/中国茶ブログ
中国茶に魂を埋めた日本人こと中国茶ソムリエ:大高勇気です。

午前中にホテルを出て、鮮花lingへ。
途中の景色に私とエニーさんは圧倒されました。
素晴らしすぎる景色が見えたのです。
これはテレビの世界なのでは・・・。
綺麗な湖に、
山が重なり、
「神秘」としか表現できない世界。
街に到着してすぐに蝙蝠洞へ向かう。
蝙蝠洞までは船で移動します。
良い茶葉は陸路のみでは行けません。
小さな船に揺られて50分ほどで村に到着。
ここで一人のお茶作りの方に案内をして頂く(師匠)。
蝙蝠洞までは10kmぐらいの道のりがあるそうです。
平地を歩くのでもかなりの時間がかかりますが・・・。
意を決して歩き始めました。
山の頂上まで登るまでに1時間半が経ちました。
もうそろそろと師匠は言うのですが、
道が見当たらないと仰りました。(^^;)
それから道を探すために散策が開始されました。
師匠も焦りを隠せない状況になりましたが、
「焦らずに冷静になり探しましょう。これも運命です。」と、
師匠と話をしながらひたすら探すこと1時間以上。
道らしい道をチャレンジしますが全て違いました。
仕方なく来た道を戻ります。
蝙蝠洞を背にして戻るのは本望ではありませんが、
師匠が道が見つけられないので仕方ありません。
半分以上下りた所でお茶摘みをしている夫婦を発見。
その夫婦に聞くとだいぶ前の分岐点で間違えていました。(^^;)
すでに2時間半以上歩いて足もかなり疲れています。
師匠が「行くか?」と嫌な顔をせずに言ってくれました。
責任を感じている事が私にも感じ取れました。
私もこのままでは帰りたくない。「行きましょう師匠!」と。
師匠に頭を下げて再度山に向かいます。
ここまで来て写真を撮らずには帰れない。
原産地がこの目で見たい。という気持ちで一杯。
その反面、心身共に「戻る」という事が負担に。
足もかなりパンパンでしたが、
師匠の後を必死に付いていきました。
私と師匠の間には会話はなくただ歩いていました。
間違えていた分岐点をきちんと曲がり突き進みます。
この道は最初だけ道らしくなっていますが、
その後は道と呼ぶことの出来ない状態です。
竹や木がばたばたと倒れていて道を塞いでいます。
道を切り開くという表現が正しい状況です。
疲れている体にこれがまた堪えます。
山頂が近くなりそろそろでは?と感じていたときに、
私が「あれじゃないですか?」と指を指すと師匠が「違う」と、
小さなお茶畑と大きな岩が見え、私の魂がここだと言っていました。
違う方向へ歩きそうな師匠に「私が見てきますと」一言。
大きな岩がゴロゴロしている場所に、
大きくはないお茶畑が広がっていました。
私の中で根拠のない確信がありました。(^^;)
大きな岩に割れている部分を発見。
近寄ると長さが20mぐらいあります。
30cmほどの穴を見て「これだ!」と一言。
師匠が「あったのか?」と離れた所から声がしました。
「ありました!」と師匠に大声で伝えると「今行く!」と。
師匠も「確かにこれだよ。」と一言。
何か引っ張られるようにしてきたこの場所。
運命を感じた瞬間でした。
多くの六安瓜片を取扱う農家や業者がいる中、
本物を見る為に歩く私を導いてくれたように感じました。
だからこそ私もこの蝙蝠洞の最高級六安瓜片を取り扱います。
そしてお客様に本物を伝えていくとこの蝙蝠洞に誓いました。
山を降りる時には6時を過ぎていました。
渡し船の船長は5時に帰ると言っていたので、
電話をしたいのですが電波がまったくありません。
最悪農家の方のお家に泊まらせて頂こうと決意。
師匠の家に到着すると、
船着き場の所に船が一艘。
暗くて微かにしか見れませんが・・・。(^^;)
もしかしたらと思い歩いていくと船長がいました。
「やった!帰れる!」
泊まっていけば良いじゃないかと師匠が言ってくれましたが、
来年時間を作ってお世話になりますと伝えました。
星がはっきりと見える夜空を眺めながら戻りました。
これを運命と呼ばずに何と表現すれば良いのだろう。
今後ともどうぞよろしくお願いします。


















